師走を前に

最近、スマホの悪影響に関する記事をよく目にするようになりました。
「子供がスマホ中毒になると脳の成長が止まってしまう」「1日のスマホ使用時間が長いほど学校の成績が低下」等といった内容。何に使っているのか、観ているのかにもよるようですが、つくづく怖いなと思ってしまいます。自分の子供に持たせたのは高校生になってからで、今のところ見る限りでは自分で使用時間をセーブできているのではないかと思っていますが、実際はどうなのかわかりません。
また、日本では大人でも8割がスマホ依存で体調にも悪影響が出ているのではないか、といったものもありました。記事での調査対象者の1日のスマホ平均使用時間は4時間以上とのこと。私も仕事でノートPCを使いますし、SNSだって使用していますが、スマホに関しては個人的にはできる限り見なくて済むに越したことはないと思っています。休日に外出する際も持って行かないほうが多いかもしれません。妻は買い物や決済なんかにも使っているようですが、私のほうは全くなし。出張で交通機関やホテルを予約する等の機会も激減していますし、電話とメールの機能があればそれだけで十分便利だと思っているくらいです。考えが古いことに加え、おそらく「面倒くさい」が前面に出ているのでしょうね。

話はまったく変わりますが、もう一つ気になるニュースがアマゾンやツイッターといった巨大企業での大量解雇。解雇者数はメタで1万1千人、アマゾンで1万人、ツイッターでも8千4百人に。コロナ禍での巣ごもり需要が減ったことや、不景気による広告費の削減などが理由のようですが、そもそも社員数自体が多いといってもこれだけの人数を一挙に解雇することには驚くばかりです。
おそらく、雇用形態自体がジョブ型となっていることから、成果が出ないケースなどは契約にもとづき対応しているのでしょうか。日本では、法律に基づき一定の要件を満たさなければ解雇は難しいことはご承知の通り。更には企業側の制度整備が不足していることに責任があって解雇が成立しないケースも多いようです。そんなことを背景に大手企業を中心に希望退職を募るなどがなされていますよね。多くのケースでは中高年層が対象になっており、2021年では上場企業の社員約2万人がその対象になったようです。直近でも大手の保険会社グループが6千人以上の希望退職を計画しているという記事が出ていました。
国内でも解雇の要件をもっと緩和して、人材の流動化も促進すべきといった論調があることにも注目していく必要があると思います。政権もリスキリングの支援等を前面に出していますよね。もちろん、多くの成功例が導かれ、経済がプラスの方向へ進んでいく大きな要素になれば何よりですが、成功に終わるケースは今のところ一握りの方々に限定されるようにも見えてしまいます。もちろん、企業側にも社員の学ぶ機会を一層増やしていくことが求められていることは間違いないでしょう。一方ではこのコロナ禍でこれまで以上に良い条件で再就職先を見つけること自体が困難極まりないように感じてしまう自分もいます。希望退職の後、対象となった方々はどのような進路を選択されているのか。

若い方々の就労への動きにも変化があるようです。厚生労働省が公表している、新規学卒就職者の就職後3年以内離職率(令和2年度)は高校卒で36.9%、大学卒でも31.2%にもなっています。前年比では減少しているようですが、それでもこの数字には驚かされます。
3年以内の転職では身に付けたスキルもそう多くはないと思われますし、待遇面でより良い企業への転職は困難が伴うことも想像されます。確かに高校生の就職は1社しか受けることができない制度が一般的になっている等から、入社したは良いが自分と全く合わないことでの退職を優先するといったケースが出てきても不思議ではないのかもしれません。
当社では2023年度に入社してもらう新卒の方々が例年より多くなりそうです。選んでくれたことは嬉しい限り。しかしながら、前に記載のようにここで満足してしまうのは大きな間違いであるということを再認識しているところです。入社後の対応が如何に大事であるのかを考えさせられます。

さて、もうすぐ師走ですか。博多駅前もイルミネーションが点灯し、周辺もコロナ前のようにキャリーバッグを引いた観光の方が増えてきました。駅周辺も先週、先々週の週末はびっくりするくらいの人出でした。社会のコロナに対する考え方や姿勢も随分変化してきたように思います。世の中にとっては良いことだと思いたいですね。
私も今年1年でやり残したことはないのか、あらためて振り返ることにしたいと思います。

幼稚園児の送迎バス放置事故死から

10月に入り日中の晴天も爽やか。本当に気持ちの良い季節になってきましたね。
ウクライナ問題や物価上昇などは引き続き気になるところですが、コロナ警報も解除され少しずつ生活環境も変わっていくのかなと思います。食欲の秋、美味しいものも楽しんでいきたいなといったところでしょうか。

今朝のニュース記事に幼稚園等における送迎バスでの児童放置防止に向けて、点呼や安全装置装着の義務化がなされるということが出ていました。福岡や静岡で連続して起こった死亡事故が背景にあるもので、静岡県は当該幼稚園に再発防止策提示をはじめとした改善勧告を出すということも。悲しい事件は起こってほしくないものです。

「対策を講じることは当然だな」で終わってもよかったのですが、点呼を徹底することや安全装置を設置することを義務付けるという対処の範囲で、本当に再発が防止できるのかという疑問も残ってしまうのです。「装置が故障していた」「点呼する一覧が間違っていた」ということがあれば、また同じことが起こってしまう可能性が大きいのではないかと。

もし、皆さんが保育士さんや運転手さんであったとしたら、大事な子供たちを預かっている身としてバスに放置したままにしていないかといったことにどう向き合っていかれますか?日頃から子供一人一人にしっかりと責任と関心をもって接していれば、安全装置がなくても降車の際には自らチェックされるのではないでしょうか。ついうっかり・・が起こってしまうとは考えにくいのです。装置を設置する、ルールを徹底するということは勿論大事なことだと思います。しかしながら、問題の本質は上記のようなもとで、日常の業務をこなすことに終始するという雰囲気や慣習が組織やチームに染み着いていないか、というところにあるのではないかと思えて仕方がないのです。

当社のことも頭に浮かび、これは幼稚園等のみならず、我々がかかわる介護サービスの現場でも同じことが言えると改めて考えていました。サービスの時間を忘れていた、飲んでいただく薬に間違いがあった、といったことが残念ながら起こってしまっている。そこでは再発防止に向けて話し合いがなされ対策を講じていくことがおこなわれています。しかしながら、時間を空けずに同じ事業所でまた同じことを起こしてしまっている例があります。情報システムの活用やチェックプロセスの組み立てなおしといった「手段」を再考していくことで再発防止ができる、ということで終わってしまっていないか。再発してしまう理由の本質は、職員一人一人が自分の担当する利用者の方々、あるいは職員間でも関心と責任をもって接することができているのかということにあるのではないか。本当に関心が薄いのであれば、いくら手段を変えても再発を防止できないことになってしまうという危惧。特に機械や設備ではなく、人を相手にする仕事ですから。

しっかりやっている事業所、職員が大半だと思っています。しかし一部でそんな状態にある結果が表面化しているかもしれないのであれば、どこをどう見ていけばそれが把握できるのか。また、何をどうすればもっと良い状態にしていけるのか。自分の中でも少しずつですが整理をしているところです。個々の知識や技能レベル以前の問題。拠点や事業所の中で「笑顔で挨拶がきちんとできているのか」「自然と助け合いができるチームになっているのか」あるいは「愚痴や悪口が常時出ていないか」といった点を見ていくことがとても重要ではないかと考え始めています。結果的に「職員相互に、また利用者の方々に関心をもち、活気のある職場となっているのか」をです。今月末から事業責任者の方々をはじめ、事業所の管理者や主任の方々と向き合える場が持てるようなので、きちんとお伝えしながら考えていただく場にしたいと思っています。

話は変わるのですが、昨日、家に帰ってビールを飲みながらいると、テレビに週間天気が。「今日は12日か、何かあったよな」と引っ掛かりながら向かいにいた奥さんに「今日、何の日?」と聞いたら「何かあったかな?」との反応。私、思い出しました、結婚した日でした。そう伝えると「そうやったね、忘れとった」と。「もう何年経ったかね?」と聞いてみると「30年弱やない」と。適当。少し気になったのか結婚指輪を持ち出して「これに日付が彫ってあるよね」と見てみたは良いが、字が小さすぎて二人とも眼鏡をかけても読み取れず。娘を呼んで見てもらうこともせず、そこで話は終了。時間経つのは早いな、まあいいかと思いながら1日が終了。時間が経つのは本当に早いんですよね。大きなお世話かもしれませんが、皆さんも是非やりたいこと、やるべきことは少しでも早く取り掛かってください。

高齢者の就労状況を見ながら

皆様、台風は大丈夫でしたか?残念ながら死者も出てしまい、各地で停電や水害もひどかったようですね。被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます。
今回の台風、福岡では特に吹き返しの雨風が長引いたように感じました。会社のほうは社員の方々が準備を整えていただき、大きな被害を受けることもありませんでした。一安心です。
私は後半の二日間は自宅から出ることもせず、荒れた天気を見ながら本と映画三昧。有難い時間だったのですが、映画を観すぎて少々疲れ気味。やはり外に出て体を動かすことも大事です。

一方、連休中に新聞にも少々気になる記事がありました。敬老の日を前にということだったようで、65歳以上の方々の就労状況に触れられたものでした。高齢者の就労人口は年々増加しており2020年度では906万人とのこと。65歳以上の4人に1人は何らかの仕事をされていることになります。印象としては「結構多いな・・」というものでした。欧米よりも高齢者の就労率は高いようです。

もちろん、病気など何らかの理由で仕事に就けない、仕事をしていない高齢の方もおられると思います。例えば認知症の方々の多くはそうかもしれません。「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」の推計では、同時期である2020年の65歳以上の高齢者の認知症有病率は約600万人となっています。そうすると、65歳以上の人口は約3,600万人ですから、3人に1人程度が就労されていることになるでしょうか。いろいろ考えると65歳以上の就労者の割合はもっと高いのかもしれません。(もちろん認知症の方で就労されている方もおいでになると思います。認知症と診断されて精神障がい者保健福祉手帳を取得できれば、障がい者として一般企業などの障がい者雇用枠の求人に応募することができます。)

見方を変えると、それだけ多くの高齢者が仕事をされているにもかかわらず、国内の多くの産業では「労働力不足」が叫ばれているのはご承知の通りです。介護の業界などはその最たるものですよね。年をとっても元気なうちは働くということ、それ自体は非常に良いことだと思いますし、自分もそうありたいと思っています。しかしながら、国の将来を見据えたときに高齢者に就労を求めることや、外国の方々に頼ってしまうことばかりが重要視されてしまうと、この国はどうなっていくのか疑問や不安が頭を過ります。やはり子供たちが増えていかないと活気も削がれていく。少子化対策はこの国にとって一番重要な政策ではないかと思えてなりません。

現在、住民税非課税世帯(低所得世帯)への5万円給付などが進められているところです。円安や物価高騰への対応、或いは時世を背景とした防衛費の在り方などをはじめとして、多くの点で対応が求められていることは否定する考えはないのですが、中長期的な、もっと具体的な少子化対策への取り組みは一層議論されてもよいのではないかと思えてなりません。

何をすればよいのか。様々な要素があるとは思いますが、例えば、新生児1人あたりに就学支援までを視野に入れたような高額の祝い金を給付する等はどうなのでしょうか。現在の年間出生数が約80万人。仮にこれを1.5倍の120万人になったら良いな・・とした場合、1人につき、これも仮に500万円だとすると年間約6兆円の給付額で年間国家予算の5~6%程度となります。2人が生まれた家庭には合計1,000万円。少ないですかね?年間予算が100兆円を超える中、様々な分野で配分や使い方に手を入れていけば財源は確保できるように思えます。「貰った、貰っていない」「そんなのは不公平だ」等といった意見がたくさん出てくることは容易に想像できますが、こんな発想や議論があっても良いのにと。個人的にはこの議論は「あり」なのですが、もちろん的を外しているかもしれませんので、まあ、あくまでも素人の考えだと思って見過ごしてください。

先日、うちの母親がボヤいていました。年金が減った、医療費負担が増えた、高齢者いじめだと。私にしてみれば何ら不思議はない動きですから聞き流していました。酒の席であればこれまでと同様に必ずけんかになっていたでしょう。高齢者の生活環境も厳しくなっているのも事実だと思います。ただ、政策がそこに引きずられ過ぎていないか。支えている現役世代の負担が増え続けていることや若年層までの人口そのものが減少していることはもっと大きな問題であるように思います。このまま時間だけが過ぎていけばどうなるのか。特に若い世代にはこれまでにも増して魅力のない、生きづらい国になってしまわないかと。もう既にそうなっているのかもしれません。皆さんはどう思われますか。

夏休みも中盤に

8月7日は暦の上で立秋。確かに、いつの間にか我が家の窓の外も赤とんぼの数が増えてきましたし、ツクツクホウシの鳴き声を耳にするようになりました。少しずつ秋も近づいてきているのでしょうが、それにしてもこの暑さには参ってしまいます。私の娘も夏休みに入ったにもかかわらず、課外授業やクラブ活動で変わらずに登校していましたが、お盆を前にようやく「夏休み」に入れたようです。

会社のほうでも何らかの障がいのある子どもが通う特別支援学校の送迎バス介助の業務を受けているところですが、夏休み期間はほぼ稼働がなくなります。ご家族が対応できるご家庭は良いのですが、それができないところはデイサービスを利用せざるを得ない。この期間はそのような子どもを受け入れる放課後等デイサービスが通常より開所時間を早めて対応されているとのこと。デイサービスを利用する子どもの数はここしばらくで相当に増えてきているとされています。

そもそも特別支援学級ですが、文部科学省によると直近10年間で支援学級の在籍児童数が2011年度の約15万人から2021年度には約32万人に倍増しているのです。小中学校全体の児童・児童数は減少しているにもかかわらず、です。学級増の要因について、同省をはじめとした関係者の多くは「障がいに対する理解が進み、保護者も支援学級に入れることに抵抗がなくなったからだ」と言われているようですが、果たしてどうなのか。

また、同省は、普通学級で特別支援教育を受ける「発達障がい」の児童・児童数を集計しているのですが、この調査によると、2006年度に約7,000人だった児童・児童数は、2019年度に約70,000人にまで急増したとされています。なんと10倍です。
私自身、この発達障がいという言葉を以前はほとんど見聞きすることはありませんでしたし、小中学校時代もクラスにそんな同級生が居るかもしれないなんてことは一切認識していなかったと思います。2002年に同省がおこなった「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童に関する全国実態調査」というものが世の中にこの概念が広がるきっかけになったと言われているようです。普通学級にいる児童のうち、一定数に発達障がいの可能性があるとされ、以降、先生たちの子どもを見る目が変わり始めたとも言われています。何かあるとすぐ発達障がいだと思われるようになったということです。

興味深いのは、イタリアではこの支援学級というものが存在せず、全児童が普通学級に通っているとのこと。同国をはじめ多くの他国では日本と逆で、障がいの有無にかかわらず、全ての児童を同じ空間に受け入れるという流れにあるそうです。また、それが可能な要因として、例えば上記のイタリアでは1学級当たりの児童数が20人程度と規模が小さく、先生たちの負担が大きくないからだとされています。子どもたちにとっても他人を思いやる感情といったものを抱く機会が一層増えるのかもしれませんね。
日本では1学級35人~40人というところが多く、またクラブ活動の世話役等も加わり、確かに先生の負担の程度は異なっているのでしょう。私自身もそんな日本の状況を普通に受け入れてきたのですが、子どもたちのことを考えると特別支援学級を増やして分離を進めていくことよりも、少人数の学級を実現していくためにどうすれば先生の数を増やすことができるのか、負担を減らすことができるのかに力を注いでいくことが重要なことかもしれません。政府も人への投資を前面に出していくのであれば、このようなことを解決することは早々に着手すべき重要なテーマの一つかなと思います。

さてさて、夏休みと言えば朝のラジオ体操が1日のスタートであった世代で、近所の友達と顔を合わせることも楽しかったように記憶しています。今はもうやらなくなったのでしょうか、朝に子どもの姿を見ることがありません。コロナ禍であるがゆえに集まってラジオ体操をやるなんてことは余計に大事なようにも思えるのですが。
世の中はコロナ感染に加え、ウクライナ侵攻や中国による台湾周辺での軍事演習など良くないことばかりなんですが、子どもたちにとっては折角の夏休み、存分に楽しんで良い思い出を作ってもらえたらと切に願うばかりです。

感慨深い事件、様々考えさせられました

早々に梅雨が明け暑い日々が続く中、参院選も終わり自民党が大勝しました。
ただ残念でならないことは選挙期間中に安倍元首相が凶弾に倒れ急逝された事件。日本の現状や時世を鑑みても考えられないような事件だと思います。
故人の考え方等に対しては様々な意見があるのかもしれませんが、私自身は長期にわたり政治家として、また首相として日本という国をリードされてきたことは紛れもない事実であり、内政のみならず特に外交面では大きく貢献されたリーダーだと思っています。一国民として感謝するとともに心よりご冥福をお祈りするばかりです。

多くの著名人の方々が民主主義への挑戦、冒涜といった見解を出され、また警察による警備体制への疑問や批判が出ています。いずれもその通りなのでしょう。一方、私自身が事件を見ていて考えさせられたこととしては、「何故このような考え方をして、行動に移してしまう人が出てきてしまうのか。どんな環境でどんな教育のもとで育ってきたのか。」といったことです。家庭環境が複雑であるというニュースも流れてはいますが、だから何をやっても良いという事にはならない。電車内で刃物を振り回し殺傷する、あるいは会社事務所やクリニックにガソリンをまいて放火するといった最近起こった事件に対しても同じような印象をもってしまいます。組織ではなく個人の判断で起こってしまっているケースが多くなってきているような気がします。今の日本、家庭や学校をはじめとした教育の現場で何か大きく変わってきているのか、頭を捻るばかりです。

多くの方々は幼少期から周りに対してやって良いこと、やってはダメなこと等をはじめとして、様々なことを家庭で、学校で、或いは地域で教えられてきたと思います。私自身も厳しくされてきたほうだと思います。昭和の時代に。当時と比べても社会情勢や生活環境は大きく変わってきていますが、何が大事なことかを自分で考えて言動に移す、そんな基礎的な力を持てるように仕向けていくことは時代を問わず、また家庭内のみならず様々な場面で求められていると思います。

身近なところでいくと会社になるでしょうか。残念ながら「何故このようなことが起こるのか」という事案があります。やってはだめだと指導することになるでしょうし、再発防止に向けての仕組みやルールの見直しも進められることになります。一方で、もっと大事なことは物事の是非を自分で考え、判断し、言動に反映できる人材が1人でも多くなっていくこと。会社で「人材を育成する、教育する」という点において、制度や知識或いは技能といったものを対象にすることは比較的取り組みやすいと思います。もちろん重要な取り組みですが、更には社会人あるいは企業人として利己的な考えや行動に終始しない、また何事にも無気力で無関心にならないといったことを一緒に考えていくことが一層求められているように思えてなりません。忖度や同調圧力といった言葉も頻繁に聞くようになりました。そんなことを助長させてしまうような環境が無意識の中で広がっているのかもしれません。職場に問題があれば明るさや活気は生まれないし、お客様も増えることはない、何一つ良いことが無いということを社員の皆さんには是非今一度考えてほしいと思います。

さてさて、一時期コロナも少し収まってきたかと思っていましたが、ここにきて福岡県内も新規感染者数が5,000人超になり、近県でも同じように増加しています。加えてこの暑さです。そんな中、現場ではサービス提供にあたって感染防止マスクやフェイスシールド、ガウンの着用を余儀なくされており一層のストレスにつながっているはずです。ご自身、またご利用者の安全安心を確保するためにということは理解していますが、特に浴室での入浴介助等は想像以上に大変であることは間違いありません。是非とも体調管理には十分に留意していただき、長くなりそうなこの夏を乗り切っていただきたいと願うばかりです。

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Author:asokaigo
麻生介護サービス株式会社の代表取締役社長 栁 倫明のブログです。

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