ご利用者やご家族からのハラスメントにどう対処していくか

早いもので、もう3月。
来年度は元号も変わり、いろんな動きも出てきそうな予感もします。
一生のうちに3つの元号、時代を経験できるということも貴重ですよね。
様々なことをしっかり目に焼き付けておきたいところです。

さて、一昨日は東京にある介護職員の労働組合「日本介護クラフトユニオン」を訪ねました。
その目的は、ここ数年で増加している(表面化してきている)介護サービスに携わるスタッフに対する、ご利用者やそのご家族からのハラスメント等を防いでいくために、労働組合と介護事業者が協定を結んで、協力体制の下で対策を進めていこうという内容をプレス発表することでした。

一般的に言われる労使関係を超えて、「労使の会」として相互に協力しながら、一体となって
労働環境の改善に向けて動いていく必要があるという考えで、事業者側と日本介護クラフトユニオンで「労使の会」を組織し、活動していくことになっています。

後におこなわれた記者会見には私自身も事業者側の副代表幹事として参加させていただき、翌日には記事としても発表されたところです。

https://mainichi.jp/articles/20190226/k00/00m/040/199000c (毎日新聞社)


このご利用者やご家族からのハラスメント等は、社会的にも関心が高まってきているところであり、日本介護クラフトユニオンにおいて組合員へのアンケートも実施されました。
結果、回答者の実に74.2%の方々が何らかのハラスメントを受けた経験があるとされました。

では何故今までにそれほどフォーカスされ、問題提起されてこなかったのか・・

要は、「その程度のことは自分でうまく対応するのが普通」であったり、「周囲の皆が受けているから当たり前」といった見方、考えがスタッフ側に潜んでいるといった意識や風潮があったことが一つとされています。

事業所内で、日々何が起こっているのか、問題がありそうなご利用者にどのように対応していく必要があるのか、といった事の情報共有がシステマチックにおこなわれていなかったということもあるのかもしれません。

また、「上長に相談しても対応してくれない」「聞き流された」等といった事業所管理者や会社代表者の対応、態度に問題があるのではないかという結果もしっかりと受け入れて今後の対処に活かしていかなければならないでしょう。


現在のところ、ご利用者との契約は途中でサービスを一方的に打ち切ることは難しいのですがそれがハラスメントを見逃す、容認するようなことになってはいけません。
ご利用者の生活や尊厳を守ることは勿論ですが、同時にスタッフを守っていくことがなされなければ、サービス提供は成立しません。

会社としては、社員をきちんと守っていくという方針のもと、ご利用者やご家族に説明していく、或いは各種の具体的な防止策を講じていくことを進めていかねばなりません。

しかしながら、広く国民の方々に啓発していくとともに、関心を持っていただことが重要であり、そのためには国や行政として動いていただくことが望まれるところです。
その意味でも、事業者側と日本介護クラフトユニオンの協力による「労使の会」としての動きに関して全面的に協力し、発信していくことが重要だと思います。

ハラスメント、ゼロにしていきたいものです。