母親、マイカーを処分!

昨日、母親から「車、処分したよ」の連絡。
82歳になったところで、ようやく重い腰を上げてくれました。
ここ数年、早く車の運転から卒業してほしいと伝えてきていましたので、私自身もホッとした一報でした。
正月にこの話をしていた時も、ふっ切れない表情をしていましたので、「もう少し時間がかかりそうかな・・」とあきらめかけていたところでした。

免許を返上するまでは全面的に安心はできないのですが、まず車を処分してくれたので、それも時間の問題かと思います。

最近は特にそうだと思いますが、高齢者による運転がクローズアップされているのは皆さんもご存知の通りで、店舗や病院に突っ込んだり、逆走したりと毎日のようにメディアが伝えています。

やはり我々も怖いのは人身事故であり、一生後悔していくことになるでしょう。
年齢とともに瞬時の判断力や動作が鈍っていくことは間違いないところですし、1日も早く運転をやめてほしかった。

もう他界しましたが、父親は退職まで一切車は持ちませんでした。
通勤は徒歩でしたし、離れた場所への移動は専らタクシーでしたので、母親のような心配はなかったんです。
ただ、妹に初孫ができた時には、大宰府まで顔を見に行きたいがために突然中古車を購入されました。孫の存在はやはり偉大なんでしょうね。


母親本人は県立高校で教師をやっていたので、数回の転勤もありました。
家を久留米に構えていたことで、筑紫野や浮羽などにも車で通勤していました。
若いうちから車に慣れており、また、ちょっとした買い物も常に車を使っていたので、今回手放すにあたっては相当に後ろ髪を引かれたと思います。
都会に住んでいる訳ではありませんので、不便になることに対して相当に抵抗があったのではないかと思います。

そもそも、車自体、それも結構スポーツタイプが好きだったみたいですね。
最後の車こそトヨタのヴィッツだったのですが、50歳を超えてからもトヨタのスプリンタートレノなんかも乗っていましたし、さすがにスープラを買ってきた時には声も出ませんでした。
知らない方も多いのかもしれませんが、結構スピードが出るスポーツカーです。
買う前は一切相談もなかった。
さらには、結構な期間乗った挙句、自分の生徒に売ってしまいました。
当時は若い人たちにとって人気車で、生徒から譲ってほしいとせがまれていたようです。
笑うばかりです。

身長150cmに満たないのですが、好きだったんでしょうね。
座席を一番前までスライドさせ、背もたれを直角に立てて、本当に嬉しそうに運転していたのを憶えています。


楽しみを取り上げて申し訳ないなとも思いますし、しばらくは寂しい思いをするのでしょうが、この歳で事故を起こして自分自身がケガをしたり、第三者を巻き込んでずっと後悔することだけはやってほしくない。

不便さというのも捉えようだと思います。
20分も歩けば大きなスーパーもあるし、街中へ行くにも10分歩けば路線バスがどんどん通っている。雨の日でもタクシーを呼べば家の前に着けてくれます。
歩けば健康にも良いし、車の維持管理費を考えると全然安上がりだと思います。
卓球や水泳のおかげで足腰は大丈夫そうですし、骨粗鬆もないようですので、是非マイペースで歩いて回ることにも楽しみを見つけ出してほしいものです。

皆さんも、高齢になる親御さんの運転、大丈夫でしょうか?

さて、母親には強いことを言ってきましたが、私自身、果たして車をあきらめることができるかどうか・・・おそらく、今以上に頑固になっているんだろうなと思いますし、自分にも厳しく!できるのか、本当に疑問です。

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Author:asokaigo
麻生介護サービス株式会社の代表取締役社長 栁 倫明のブログです。

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